鍼灸の詳しい知識

自律神経失調と鍼灸

一、自律神経と陰陽

自律神経律は意志とは無関係に作用する内臓神経です。消化器・血管系・内分泌腺・生殖器などの不随意器官の機能を促進または抑制し調節します。その働きは交感神経と副交感神経分けられ、両者の作用は一般に拮抗的に働きます。交感神経系の亢進(過剰な興奮)により血管が収縮や心拍数増加に加え、血圧が増加します。一方副交感神経系が興奮すると心拍数が減少し血圧が下がり、新陳代謝も低下します。
 交感神経系と副交感神経系は東洋医学の陰陽と対応します。東洋医学での陰陽二つのエネルギーバランスは人間の活力維持の基本です。ツボ・経絡を刺激しながら、陰陽のバランスを調節します。内臓知覚反射と内臓運動反射により特定のツボ刺激は内臓の働きを整えると考えられています。
 なんとなく怠い・原因不明の頭痛・寝つきが悪い・お腹の不調・疲労などに、ホリスティック的な東洋医学の観点は明瞭である場合がよくあります。多忙な現代社会では「交感優位(交感神経が優位になり、心拍数や血圧の上昇が認められる)」になりやすく、これに対して当院鍼灸の治療は頭痛、睡眠障害、コリ、胃腸不調、生理不順などに効果的です。

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